breast surgery

乳腺外科

 

乳腺外科について

乳腺外科では、乳房に関するさまざまな症状(しこり、痛み、分泌など)に対しての診断と治療を行います。当院では以下に説明しますABUSという最新の超音波装置により、従来の超音波より格段に詳細な診断が可能な装置を用いて検査いたします。その上で、専門医が解りやすく説明をし、はじめての方には乳房の自己検診法の仕方の指導をいたします。

以下のような症状がある方はお気軽にご相談ください。

  • 乳房に「しこり」を触れる
  • 腕を挙げたとき、乳房に「えくぼ」「ひきつれ」がある
  • 乳首からの分泌(レンガ色)がある
  • 乳首にびらんやただれを認める
  • 乳房全体が赤く腫れていたり、乳房に潰瘍が出来て治らない
  • わきの下のしこり(硬いリンパ節)などを触れる

検査

視触診

医師が目で乳房を観察してくぼみがないか、手でふれてしこりがないかなど観察します。触診で発見できるものはある程度の大きさになったしこりです。しこりがすべて乳癌というわけではありませんが、必要があれば精密検査を行います。

当院での乳癌検診

女性にとって誰もが関係が深い乳癌ですが、検診受診率は伸び悩んでいます。乳癌検診受診率は、欧米では70%以上にもなりますが、日本では20~30%に留まっており、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルです。ピンクリボン運動や行政の取り組みなどがあり、乳癌検診受診率は徐々に増えていますが、それでもなお受診率は40歳以上が24%程度で、普及しているとは言えない状況です。

受診をためらう理由には、面倒・時間がないなど一般的な健康診断を敬遠するのと同じ内容もありますが、「乳癌検診は恥ずかしい・マンモグラフィは痛いのでは」という声もよく聞きます。ただ、乳癌は早期発見すれば95%以上が治癒する疾患です。他の癌に比べても、治ることが期待できる癌なのです。40歳以上の人は2年に1度、必ず乳癌検診を受けましょう。また、近年産婦人科乳腺医学会では、妊娠中の乳癌発症の増加をうけ、早期発見のために妊娠中乳癌検診を推奨しております。

当院では、乳癌の早期発見率をもっと高めるために、日本においては導入数の少ない最新機種、Invenia ABUS(インベニア・エイバス)という超音波装置による痛みの少ない乳癌検査を行っております。

Invenia Abusとは

乳癌検診に対して「時間がない」「痛そう」「乳房を触られるのは抵抗感がある」といった患者様の不安や恐怖を和らげることが期待できる検査装置です。乳房を解剖学的な見地から解析したフォルムを組み込んだ、画期的なスキャンヘッドを使用しています。やさしくカーブしたスキャンヘッドは、3段階の圧力レベルから、乳房に応じた最適な圧力を選択し、様々な胸の輪郭に無理なく自然にフィットさせることができ、患者様の負荷が軽減します。また、X線被曝がないため妊娠の可能性がある方でも検査を行って頂けます。

Invenia ABUSの特徴

  • 検査時間が短い
  • 痛みがほとんど無い
  • 生理周期に影響を受けにくい
  • 乳腺組織が豊富な若年層に最適
  • 妊娠中の方にも広く対応できる

このようなお悩みのある方は是非ご相談ください

  • 妊娠しているかもしれないからマンモグラフィは避けたい
  • 授乳中だから断乳してから乳癌検診を受けるように言われた
  • 乳癌検診はしたいけどすごく痛いと聞いて勇気がでない
  • 妊娠が分かったから予定していた乳癌検診ができない
  • 期的にマンモグラフィは受けているけど、さらに安心したい

検査の流れ

検査の流れ(所要時間 約15分)

  • 検査着を脱いで頂き、仰向けで横になります。
    検査側の肩を少しあげて背面にスポンジを入れ、お身体を傾けます。
  • 専用のローション(白い乳液状のもの)を胸に広げます。
  • 超音波の機械を胸にあてて検査していきます。
    押される感じ、なぞられる感じがあります。
  • 左右、それぞれ3回程度撮影し、合計6回撮影して終了です。