代官山ウイメンズクリニック
gynecolog
婦人科と聞いて「怖い」「何となく行きづらい」など敷居を高く感じる方もいるのではないでしょうか。産科は妊娠された妊婦さんの検査や治療を行い出産までサポートします。婦人科では、女性特有の病気をみていきます。婦人科では、月経・おりものの悩み、PMS/PMDD、乳房の病気、子宮、卵巣、性感染症、更年期障害、避妊、不妊の相談から妊娠に関することなど、小児期から老年期における女性特有の病気や症状すべてを扱います。「生理不順、不正出血など月経がいつもと違う」「40代に入り更年期の影響なのか、何となく辛い」など、ちょっとしたことでも気軽に相談してください。女性特有の不調は精神的なものなのか、身体の問題なのか判別が難しいほど切っても切り離せない繊細な問題です。問題を切り分けつつ、必要に応じて適切に治療していきます。また近年、婦人科癌(子宮体癌、子宮頸癌、卵巣癌)が増加傾向にありますが、残念なことに日本の受診率は半分を切る42.1%と先進諸国の中でも大変低いのが現状です。他の癌と同じく早期発見・早期治療が重要になってきます。
月経とは、約1ヶ月の間隔(25~38日)で子宮内膜から自然に出血し、自然に止まる(約3~7日、平均4.6日)周期的出血と定義されます。月経不順とは、その正常な月経周期を外れて周期が短くなったり長くなったりすることを言います。まず周期が短くなる頻発月経といい、周期が長くなる場合を希発月経といいます。場合により排卵や卵胞の成熟異常などが考えられます。また月経は女性ホルモンにコントロールされています。女性の体内で卵子を含んだ卵胞が生育する間、エストロゲンというホルモンが多く分泌されます。排卵されると、今度は妊娠を助けるプロゲステロンというホルモンの分泌が盛んになりますが、妊娠しないと子宮内膜がはがれて月経が始まります。このホルモンのバランスが崩れると月経不順になってしまいますが、その原因には過度なダイエットや太りすぎ、生活習慣の乱れ、精神的な負荷(ストレス)などが考えられます。また、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因のこともあるので注意が必要です。月経不順は十分な睡眠をとって規則正しい生活を送るだけで改善することがあります。月経不順が続くと妊娠しにくくなりますので、繰り返し月経不順が現れるようでしたら婦人科を受診するのがいいでしょう。
女性のデリケートゾーンの痒みには、外陰部の感染によるもの、全身の病気によるもの、原因がはっきりしないものまで様々あります。主な外陰部の感染は、ウイルス感染症(ブドウ球菌、大腸菌など)、トリコモナス膣炎、外陰・膣カンジダ症などがあります。外陰・膣カンジダ症はよくある感染症の一つで、酒粕のようなおりものが多く強いかゆみを伴います。感染症以外で気を付けたい痒みは、悪性腫瘍など全身の病気としてのサイン(症状)です。悪性腫瘍以外にも、肝疾患、腎疾患、糖尿病、ビタミン欠乏症などが考えられます。免疫力低下による症状の可能性もありますので、併せて注意が必要です。また免疫力低下の要因とも繋がってくるのですが、ストレスや心因性による精神的な問題の場合と、自律神経失調症で症状が出る場合もありますので、ストレスケアが大事になってきます。ナプキンやおりものシートを別のものに変えたり、洗濯洗剤や柔軟剤を見直すだけでも症状が改善することがあります。痒みに対する治療は原因や症状に応じて、対処療法や、飲み薬、塗り薬などを使っていきます。
子宮・卵巣の主な病気として、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頸癌・子宮体癌・卵巣悪性・良性腫瘍などがあります。悪性腫瘍はもちろんですが、良性腫瘍も不妊や癌化のリスクがあるため、早期発見・早期治療が求められます。不正出血が初期症状として出現することもありますので、閉経後や性交時の出血、痛みなどを感じたら、婦人科の早期受診をお勧めします。
更年期障害の症状を大きく3つに分けて紹介します。
特に日本人は、肩こりや疲れやすさを訴えケースが多く報告されています。更年期障害は多彩な症状がありますので、一つ一つが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。またこの時期は女性にとって、子供の独立や夫の退職と重なったり、親の介護などが必要になったりする時期でもあり、環境の変化が症状を重くするとも指摘されています。適度な運動やマッサージをしたり、気分転換を図ったりするなど、日頃からセルフケアしましょう。日常生活に支障が出るほど症状が重い場合は、婦人科を受診し、漢方薬、ホルモン補充療法や抗不安薬の投与などの治療が有効であるとされます。
12週未満の人工妊娠中絶を、日帰りで行っております。中絶手術は、妊娠週数が進むほどリスクが高まりますので、「妊娠したみたいだけれど今回は色々な事情で継続・出産することが難しい」という方は早目にご相談ください。当院では静脈麻酔をして、子宮に優しい吸引法にて手術を行います。術後の避妊方法についての相談も行っています。
プラスチック製のカテーテルに陰圧をかけて子宮の中に挿入し、子宮の中の胎児や胎盤を吸い取る方法です。WHOでも安全性が認めてられており中絶手術の方法として推奨しています。安全性の高い方法で手術時間は短く、出血量も少なくて済むので、母体への負担が小さく済みます。
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手術前日
中絶手術開始の6~7時間以上前から絶飲絶食して頂く必要がございます。※水やガム・フリスク(清涼菓子)・飴・常備薬・喫煙等全てご飲食頂くことはできません。
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検査
問診
アレルギーや特殊体質、甲状腺機能異常やぜんそく発作既往について問診いたします。
血液検査
血液型RH(-)等の希少な血液の方や肝炎など感染症を疑われた場合は、精密検査後に手術を実施致します。持病等がある方は事前にご連絡下さい。
常用薬の確認
安定剤やステロイド剤、甲状腺剤やぜんそくなど、常用薬がある場合は事前にお知らせ下さい。中絶手術後、当医院よりお薬をお出しすることがあります。薬の種類によっては、常用薬と併用することが難しい場合がありますので、安全の為に常用薬をご使用の方はご持参下さいますようお願いいたします。
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手術
手術時間は約5分ぐらいで、静脈注射による麻酔で行います。全身麻酔同様、意識がないので、痛みを感じたり、苦しいなどの症状は基本的にはありません。ただ、生理痛が極端に強い方や、子宮の形の屈曲の強い方などは、術後に生理痛のような痛みを感じる場合がありますが時間とともに軽快していきます。また、術後数日間、子宮が収縮する際の痛みを感じることもありますが、子宮が収縮し止血する目的とともに、もとの大きさにもどる過程で起こることなので基本的に心配はありません。※麻酔覚醒時に吐き気があることがありますが、時間とともに軽快します。
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手術後
術後、麻酔が覚醒したら、その日のうちに帰宅していただきます。術後、1~2週間くらいは生理のような出血がみられますが、子宮の形や収縮のしかたには個人差がありますので、出血の期間については短いこともあれば長引くこともあります。
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